いつもはじまりは、
「もっと知りたい」
の気持ち。
小野澤 亜紀(2019年入庫)
あの話の続きが
知りたくて、
走る毎日。
午前9時半。朝礼を終えてすぐに、営業係の外回りが始まります。自転車で街を駆け巡り、お客様先を訪問すること10件。午前中の仕事を終えて、ひと段落するかと思えば、その間にまたお電話で新しいご相談をいただく…。営業係になったばかりの頃は、常に時間に追われながら、お客様先を訪問していたのを覚えています。長年、当庫をご利用されているご高齢のお客様も多い新小岩支店。「今日、集金に来て欲しいんだけど」「新しく記帳をお願いできるかしら?」など、直接お客様のお声を聞いたら、どんなに予定が詰まっていても「すぐに行きます!」とお返事していました。忙しい毎日のなかで、私の原動力となっていたのは、お客様一人ひとりのことをもっと知りたいという気持ちです。お客様の多くが、人生の大先輩。以前お勤めだった職場でのご経験、離れて暮らすお子さんとのエピソード…。「この前のお話、はやく続きを聞かなきゃ」なんて思いながら自転車を漕いでいました。
社長様が、
心に秘めていたこと。
入庫して半年、研修を終えたばかりの頃。とある工務店を担当することになりました。相手は少し強面で無口な60歳くらいの社長様。厳格な社長様を前に萎縮してしまい、会社に訪問してもお取引以外の会話はまったくできない日々が続きました。もし私が社長様だったら、自分のことをよく知らない相手に、お金のことを任せてみようとは思えないよな…。そう考えて、ご訪問の度に少しでも会話の糸口を探してみることに。「どんな現場をご担当されてきたんですか」など、気になることがあれば伺ってみるようにしました。
すると少しずつ会話が増えていき、「小野澤さんのご出身地にも工事で行ったことがあるんだよ」など雑談に花が咲くことも。ご訪問の回数を重ねるたびに、会社への想いや、思い描く将来のことなど、より深い話にもお応えいただけるようになりました。そしてお会いしてから1年が経ったある日、社長様は長年抱かれていたご自身の夢を私に語ってくださったんです。
この街の、
さらなる夢を追いかける。
社長様が描いていた夢。それは自社ビルを構えるというものでした。心をひらいて打ち明けていただいた素敵な夢を、私は絶対に叶えたいと思いました。提携している不動産会社にかけあって土地探しからスタート。さらには建築資金を調達するための融資プランも作成。終始一貫、当庫が自社ビル創設のお手伝いをさせていただきました。「小野澤さんに相談していなかったら、夢は叶わないまま終わっていた。小野澤さんが担当でよかったよ」と嬉しいお言葉もいただきました。その後も従業員様の給与口座を当庫で開設いただいたり、株のご相続の相談をいただいたりとお取引が広がり、社内では「困ったことがあれば、朝日の小野澤さんに聞きなさい」というルールまであるのだとか(笑)。「もっと知りたい」の気持ちがきっかけで、お客様の夢を叶えることもできる。営業係という仕事は、やりがいにあふれています。話したいことがあるから、会いたい人がいるから。これからも、がむしゃらに街を走り続けていたいです。
燃える瞬間

入庫から何年経っても、現場に出ている時間が一番好き。特に新しく担当になったお客様と関係性を築き、私の名前を覚えていただいたときは嬉しいですね。常にお客様のそばで、あらゆるお悩みに応えていく。これからもこの街の一人ひとりに寄り添って、会話を重ねていきます。